私は某大学の経済学部にいたのですが、卒業前にリーマンショックが起こりとてつもない不景気に陥りました。
おかげでなかなか就職が決まらず、いくら面接をしてもお祈りされ心身ともに疲れ切っていました。
そんな私に「介護施設で働けば?」と声をかけてきたのが母でした。
行く先もない私は”とりあえず介護施設で働くか”と思い働きだして早10年。
私が介護施設で働いて感じた良かった事、辛かった事を伝えたいと思います!
あくまで私が新卒で働いて感じた事ですのでご注意ください。
3Kとは何か?
「きつい、汚い、危険」の頭文字をとって3Kと呼ばれています。
これに加えて「給料が安い」も加えて「4K」なんて呼ばれることもしばしば。
一定数いる「介護は底辺だ!」っていう人はこういったイメージが強いのかもしれませんね。
では実体験を交えて3Kの実態を紹介してみようかと思います。
きつい
精神的にも肉体的にもきつい時期がありました。
介護の仕事は入浴や男性の利用者の移乗、オムツ交換など腰を酷使したりする業務が多くあります。
夜勤がある場合は生活リズムも崩しやすく、体力的に辛いです。
実際私も入社して2ヵ月で7キロ体重が減りました。
3ヵ月くらい経ったら慣れてきて、夜勤明けでそのままスノボに行けるくらいの余裕はできました。
今は無理でしょうが、当時はまだ若かったのです。
また人間関係による精神的疲れがありました。
本人に聞こえる場所で陰口言ってたり、挨拶しても無視されたり。介護ってこんな人たちばかりなの?って思いました。
汚い
これは排泄介助、おむつ交換、入浴介助といった業務からくるものでしょう。
これは介護の仕事をする上では避けては通れない業務です。
実際に排便は汚いものですし、臭いもきついです。
あとはそれに慣れるかどうかですかね。
排便は綺麗なもの!とは思いません。
しかし、利用者さんの前でそういう態度は見せないなど配慮は出来るようになりました。
危険
認知症の利用者からの暴力や、感染症へのリスクからくるイメージです。
私も引っ掻かれたり噛みつかれたりと、暴力的な方に苦労した経験があります。
感染症では、新型コロナウイルスへの感染リスクが高いことは周知の事実ですね。他にも疥癬やインフルエンザなどの集団感染も毎年きかれます。
インフルエンザや感染症で怖いのは、自分がなるのも怖いですが利用者さんに移したら大変なことになるっていうプレッシャーですね。
新3Kとは何か?
介護のイメージをよくしよう!と作られたのが新たな3K「感謝、感激、感動」です。
私のいた施設では「3K運動」というものが行われていて、職員が感じた3Kを発表・共有する場が設けられていました。
感謝
介護を仕事にしていると人から「ありがとう」と感謝されることがとても多いです。
人の役にたちたい、人と繋がる仕事がしたいという方にはとてもやりがいを感じられる部分だと思います。
新卒の時、最初はとても辛かったですが感謝されることでなんとか気持ちを繋ぎ止めていたように思います。
感激
計画に則ってサービスを提供するうちに、利用者さんの生活レベルが改善したり出来る事が増えていく事があります。
利用者さん本人ももちろんですが、ご家族や携わった職員も笑顔になり感激します。
寝たきりで入居してきた方が、杖を使って歩けるまでになった時はとても嬉しくて今でも覚えています。
感動
介護施設は高齢者と関わる事が多いため、色々な経験をしてきた方から話を聴くことが出来ます。
戦時の話から自分の職業の話や人生訓まで様々です。
私自身も漫画家、役者、写真家、社長、船長など色々な面白い方の話を聴いてきました。
人生での失敗や成功の話を聴けるというのは大きなメリットだと思います。
まとめ
新卒当時の事を振り返ってみました。
色々と書きましたが、当時は業務で精一杯で辛い辞めたいが先行していたと思います。
後から考えたら、「あの話が聴けてよかった」「あの経験が出来てよかった」と思えます。
そう思えるように新人をフォローしてあげる環境が大事ですかね。
あと一人でも当たりが強い先輩がいたら、私も介護の仕事を辞めていたかもしれませんし。
新人は出来なくて当たり前!
「あんな新人入ってきても意味ない」
「あんた使えない早く辞めれば?」
そんな事言わずに暖かく見守ってほしいものです。
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